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ロードス島戦記・英雄の仲間達3 (二次創作)


 気合いの入った掛け声と共に剣がなぎ払われ、パーンの前にいた竜頭の魔神ラグナカングはその動きを止めた。
 その隣ではディードリッドが有翼の魔神ザルバードに、少し離れた所でウッド・チャックがヘルハウンドにそれぞれ止めを刺していた。
「これで魔神の中では下位というのだからな」
 一息ついたパーンがぼそりとつぶやいた。
「魔神戦争がいかに大変な物だったかよくわかりますねぇ」
 スレインがパーンに相槌を打つ。
「ロードス島の住人が全滅する可能性すらあったからな、ありゃあ壮絶な戦いだったぜ」
「まるで、見てきたような言い方だな」
「ひょっとして、カーラの昔の記憶を見たんですか?」
「かなり断片的な物だがな」
 少数ではあったが、迷宮には魔神が存在していた。だが、ウッド・チャックが行動パターンや特性などを知っていたこともあり、特に苦戦を強いられることも無く進むことが出来ていた。
「ねぇ、それより」
 と、ディードリッドが声をかける。
「もう目的地は目の前なんでしょ?早く行きましょうよ。これ以上魔神と戦うのはごめんだわ」
「急ぐのは構わないが、オレより前を歩くのは危険だぜぇ」
 せかすディードリッドにウッドがのんびり答えた。
「ディード、若いおめぇは体力があまってるかもしれねぇが、年寄り連中はそうじゃねぇ」
「その年寄りってのは俺も入ってるのか?」
 パーンが憮然とした表情で返した。
「そう思うってことは、年寄りってこった。もちろんオレはその中に入ってないぜ」
 
 一行は迷宮を進んで行った。それほど複雑な仕掛けもなく、罠の類は全てウッド・チャックが無効化した。
「どうせならエトも誘えるとよかったんだけどな」
 最後の仕掛けをウッド・チャックが解除している間、パーンが腕組みをしながらつぶやいた。
「そうね。どうせなら皆で来たかったわね」
「仕方ないといえば、仕方ありませんね。相手はヴァリスの国王ですし」
 ディードリッドとスレインが同意する。
「仲間ならもう一人いるぜぇ」
 パーンは昔を思い出すように、目を細めた。
「ああ、もちろんさ」
「この事件が終わったら、みんなでエトと、それからギムの所によっていきましょう」
 ディードが笑顔で答える。
「そうと決まれば、さっさと終わらせないとな」
「ああ。よっと、終わったぜ」
 部屋の床には巨大な魔方陣が描かれていた。効果が発動しているらしく、文字や線が青白い光を放っている。
「さて、次は私の番ですね」
 スレインが一歩前に出る。
「これが魔神召喚の魔方陣ですか。時間があればゆっくり調べたいところですが・・・」
「それは発動を止めた後にしてくれ」
 パーンがスレインの言葉に苦笑する。
「分かってますよ。ふむ、どうやら止める仕掛けがあらかじめ施されているようですね。これならなんとかなりそうですよ」
 スレインが魔方陣を止めるのを他の三人は注意深く見守る。
「それにしても、どうしてカーラはこんなものを使おうと思ったんだ?魔神の恐ろしさはよく分かってるだろうに」
「だから、結局は使わなかったんじゃねぇか」
 短剣をもてあそびながらウッドチャックが答える。
「ライデンを混乱させるために一応用意しては見たものの、使うタイミングが無かったってぇ所だな」
「ライデンの都市としての機能が止まれば、フレイム、いやロードス中に打撃を与えられますからね」
 スレインが手を動かしながら相槌を打つ。
「さて、準備できました。少し離れていてください」
 スレインが杖を掲げ、詠唱を行うと、魔法陣の光は次第に弱くなっていき、最後には床の文様ごと消えてしまった。
 
「それで、結局誰がこんな力を手に入れようとしているの?」
 ディードリッドがウッド・チャックに尋ねる。
「元々、この街の盗賊ギルドにはカーラの息がかかった奴が何人かいた。まあ、ライデンに限ったことでもないけどな。で、あるときギルドを巡る抗争が起きて、そいつらは全員死ぬか捕まるかした」
「それって、フォースがギルドのマスターになるときの話?」
 ウッドはうなずく。
「カーラは捕まった奴を特に助けるようなことはしなかった。牢の中のほうが手に入りやすい情報もあるしな」
「つまりカーラの手下だったやつが、昔ここの場所を聞いて、今になって、牢から抜け出すか釈放されるかして取りに来たってことか?」
「だと思うぜぇ」
 迷惑な話だな、と付け加える。
「一体何のために」
「それはオレに聞かれてもな。復讐のためか、あるいは他に何かあるのか」
「ともかく」
 ディードリッドは場の空気を変える様に、一旦間を置き、
「ここで話しても仕方ないし、ライデンの盗賊ギルドに行ってみましょうよ」
「そうだな」
 一行は次々と部屋を出て行く。
 最後だったウッド・チャックはふと足を止め、
「馬鹿なことをしたもんだな」
 後ろを振り返り、つぶやいた。

(続く)

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